企業·IR情報会社概要

ごあいさつ

代表取締役社長の写真

平素より広島電鉄をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症の世界的拡大から約3年が経過しました。

感染者数は徐々に落ち着きつつあるものの、人流を大きく減少させたこの感染症の拡大は、地域の公共交通機関に大きな影響を与えるとともに、「アフターコロナ」の社会変容への対応など日々の生活様式や取り巻く環境は大きく変化してきました。

その一方で、新しいツールやスタイルが定着し始め、日常を取り戻しつつある状況です。

感染症収束への出口は見え始めておりますが、乗務職場においては輸送の安全確保の一環として、出社前の検温や健康状態の確認など、引き続き安全かつ衛生的な環境づくりおよび適切な感染症予防策に努めてまいります。

当社では、今後もお客さまに安心して電車・バスをご利用いただくため、安全第一の意識を持ち事業活動を行える組織体制の整備に努めるとともに、施設・車両及び輸送の安全確保を最優先事項として、私をはじめ広島の交通インフラを担う我々従業員一人一人が安全・安定輸送の確保に努めてまいります。

新型コロナウイルス感染症の収束には相当の期間を要すると思われますが、お客さまに安心して電車・バスをご利用いただくため、安全第一の意識を持ち事業活動を行える組織体制の整備に努めるとともに、施設・車両及び輸送の安全確保を最優先事項として、私をはじめ従業員一人一人が安全・安定輸送の確保に努めております。

鉄軌道事業では、電車開業110周年、宮島線開業100周年を迎えました。超低床車両の増備、駅・停留場の改良などによりバリアフリー化を推進すると共に、安全運行に資する整備として、レール交換、変電設備など電気施設の整備、信号保安設備の更新、車輪交換や制御器など車両機器の更新工事を実施し、保安度の向上に努めております。また、係員に対しては、定期教育・訓練や管理者による添乗・立哨等により、基本動作の習熟、安全意識の高揚を図っております。

自動車事業では、最新の安全機能を装備した環境にやさしいハイブリッドバスへの代替え、バスの接近情報をパソコンやスマートフォンで容易に確認できるサービスを提供しております。また、乗務員に対して定期的な教育を実施し、安全意識と接客接遇に努めております。今後は、ICT技術およびAI技術を活用した運行管理体制を構築し、国産EVバスの導入を検討してまいります。

本報告書は、鉄道事業法、軌道法及び道路運送法に基づき、2022年度の輸送の安全確保に資する取り組みを自ら振り返るとともに、皆様に広くご理解いただくために作成いたしました。引き続き「安全と安心」を信条とし、社員一丸となって輸送の安全確保に取り組んでまいります。本報告書をご一読いただき、当社の安全への取り組みについて、ご意見やご感想をお聞かせくださいますよう、お願い申し上げます。

2023年7月
代表取締役社長 椋田 昌夫