「生活沿線 宮島線」が2025年度グッドデザイン賞を受賞
2025.10.15掲載
広島電鉄は、「生活沿線 宮島線」と題して、宮島線沿線の豊かな暮らしや日常を、地域とともにつくる活動に取り組んでいます。
このたび、「生活沿線 宮島線」の取り組みが、「2025年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
概要
「生活沿線 宮島線」は、『沿線のまち・暮らしとともにある宮島線。沿線の魅力を知り、届ける。それは宮島線の価値を高めること。沿線の豊かな日常を、地域とともにつくる。』の想いを基に、「しる・つたえる」「つかう・つくる」という2つの取り組みを進めています。
「しる・つたえる」では、沿線の人や活動をまずは我々自身が知るためのトークイベントや、沿線の豊かな日常を撮影したポスターを全21駅の各駅ごとに制作し、駅そのものを会場と見立てた展示会、宮島線の魅力を体験できる周遊イベントなどを開催しました。
「つかう・つくる」では、駅ビル解体後の空地をパブリックスペースとして暫定利用しているほか、その一部をシェア店舗として地域の挑戦を受け入れる試みや、地域のデザイナーや商店主とまちづくり団体を立ち上げ、オリジナル商品を開発・販売するなどの実験を行っています。
これらにより生まれた沿線の事業者・クリエイターなどとのネットワークを活かし、行政と協働した沿線の低未利用地の活用や、官民の敷地境界線をまたいだ一体的な広場の整備・運用など、新たなプロジェクトが生まれています。
デザインのポイント
① 地域生活を守り支える公共交通の運行だけでなく、沿線を「ひとつづき」の地域としてその価値を高める。② 地域で育まれてきた日常的な豊かさを「しる・つたえる」「つかう・つくる」の両輪で見つめなおす。
③ 行政区域をまたぎ、企業や行政、大学、商店主などと緩やかな関係を構築し協働のプラットフォームを実現。
賞審査委員による評価コメント
観光と生活が交わる宮島線を「生活沿線」として再定義し、地域の日常に光を当てた取り組みが印象的。ポスター展や周遊イベント、空地活用など小さな活動を重ね、企業・行政・地域が緩やかにつながる基盤を築いている。等身大で積み上げる姿勢は、地域と共に歩む取り組みとして好ましく感じた。関連ウェブサイト
「生活沿線 宮島線」ウェブサイト
こちらからご覧いただけますグッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
こちらからご覧いただけますグッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価プロモーションの活動です。 国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。 受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。